日本の漬物との違い

日本の漬物との違い

日本の漬物と欧米の漬物の違い、考えたこともなかったですね。

日本の漬物は塩漬けされたものだけではなく、ぬか漬けや味噌漬け、からし漬けなど数えきれないほどの種類があります。ピクルスにも発酵させて作るものと発酵させずに作るものとがあります。

日本の漬物と欧米の漬物

たくわん

日本の漬物と欧米の漬物の決定的な違いは、欧米の漬物は日本のものと違って酸味がかなり強いということです。

日本の漬物はそれだけでご飯が食べられますが、ピクルスでご飯が食べられるという人は少ないでしょう。欧米の漬物はご飯よりもパンやサダラに合いますね。食生活の違いからきているものですが、パンに日本の漬物が合わないのも一緒ですね。ハンバーガーやサンドイッチに沢庵や一夜漬けは絶対的に合わないですね。

漬物はその国々の食文化に合ったものになっているのです。欧米の食文化は脂っこいものや肉、チーズなどが多く、酸味の強いピクルスはこれらのものと合うためでしょう。漬け汁に様々なハーブなどの香辛料が使われるのも日本の漬物と大きく違うところです。

日本の漬物

大根

日本の漬物は塩漬けにされたものだけではなく、ぬか漬け、しょうゆ漬け、からし漬け、味噌漬け、酢漬けなど様々なものがあります。

日本を代表する漬物といったら沢庵と梅干でしょう。田舎の方に行くと、秋口になると沢庵を作るためにたくさんの大根を干している光景を見ることができます。

日本には漬物の神様を祭った神社もあり、8月21日には香の物祭りが執り行われ、毎月21日は漬物の日とされています。

欧米の漬物

アンチョビ

欧米の漬物は、日本のものと違い酸味が強いものが多いです。きゅうりを使ったものに代表されるように、ピクルスやキャベツを使ったザワークラウト、変り種でカタクチイワシを使用したアンチョビなどがあります。

日本の漬物はそのまま食べるのが主ですが、ピクルスやアンチョビなどはそのまま食べるだけではなく、様々な料理の材料として、また、隠し味として使われています。アンチョビはペースト状にしてクラッカーにのせて食べたり、サンドイッチに入れたりサラダに使ったりと様々です。欧米の漬物は使い方にバリエーションがあるのですね。

世界最強の漬物

日本の漬物との違いというよりも、全世界を見回してもこの漬物にかなうものはなし! と言い切れる漬物が欧米には存在します。この漬物に匹敵する漬物は世界のどこを見回しても存在しないでしょう。

漬物ではありませんが、日本のクサヤなどは足元にも及びません。その名もシュールストレミング。北欧のスエーデンが発祥で、ニシンを塩漬けして缶の中で発酵させたものです。缶の中で発酵させるために、発酵が進むと缶が膨らんでしまいます。開封するときに一気に中のガスが出るため、中の汁が飛び散ります。そのため水中で開封するのを勧めているくらいです。

シュールストレミング

何が最強かといいますと、その臭いです。ものすごい臭いがするうえに開封時に中の汁が勢いよく飛び散るのですから、普通にキッチンなどで開封してしまうと大変な惨事になってしまいます。開封は水の中と勧めているようにそうするか、ビニールガッパなどで完全防備をして開封しなければいけません。しかも臭いは数日とれないようなので覚悟が必要です。

臭いのたとえで下水の臭い、三角コーナーの中で肉と野菜が人知れず腐った臭いなどと散々ないわれ方をしていますが、その味もちょっと食べれるものではないらしいです。スエーデンの人は本当にこれを食べているのでしょうか。疑問に思う漬物です。しかもこのシュールストレミング、ピクルスやアンチョビとは違い、簡単に手に入りません。気圧の関係で空輸ができないためです。飛行機の貨物庫で缶に破裂されては航空会社もたまりません。個人輸入か輸入代行などで手に入りますが、インターネットで調べると、スエーデンのものばかり扱っているようなショップで通販をしているようです。それでも入荷が出来ずに品切れ状態だったりします。

手に入らないとなると、どんなに臭くてもどんなに食べれる代物ではなくても、どうにかして手に入れたいと思ってしまいますね。


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